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行政書士2026 / 記述式は60点・合否を分ける

記述式問題集(40字・実戦)

解法マニュアル+基礎チェック+オリジナル40字記述33問(行政法13・民法20)
本試験 2026年11月8日
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40字記述 解法マニュアル

記述は「作文力」ではなく「キーワードの組み立て」。型を身につければ安定して得点できます。

まず大前提。記述式は行政法1問(20点)+民法2問(各20点)=計60点。5肢択一に換算すると15問分に相当し、捨てたら合格は一気に遠のきます。採点基準は非公表ですが、実務上はキーワード単位の部分点で加算されると考えられています。目標は満点ではなく、3問合計で30〜40点。白紙は0点、書けば部分点。これが鉄則です。

① 40字記述の「型」— 4ステップ

  1. 誰が・誰に・何を(主語と対象を確定):問題文を分解し「XがYに対して」の骨格を作る。事案とテーマ(論点)がズレると全部が見当違いになるので、まずここを外さない。
  2. 要件/効果を思い出す:択一で覚えた「条文・判例・学説」から、その論点の要件(どんな場合に)効果(どうなる・何ができる)のキーワードを引き出す。
  3. 40字に圧縮する:問われたことだけを書く。修飾語・前置きは削る。「XはYに対し、〜という要件の下、〜を請求できる。」の一文にまとめる。
  4. 主語・法律用語を正確に:主語を省かない。「善意無過失」「催告」「対抗要件」など用語を正しい漢字で。曖昧語(〜と思われる/〜と考えられる)は使わない。
解答の骨格 = 4つの部品
① 主語
誰が・何が
(省略しない)
② 対象/相手
誰に・何について
③ 要件
どんな場合に
(〜のとき)
▼ そして結論へ
④ 効果/結論
どうなる・何を請求できる
法的根拠
制度名・訴訟類型を明示
字数調整
40字前後(35〜45字)

② 部分点戦略 — 「キーワードで稼ぐ」

採点は完成度ではなく要素の有無で見られると考えられます。20点は概ね3〜4個のキーワードに配分されるイメージ(例:各6〜7点)。結論を1つ間違えても、規範となる正しいキーワードが入り、法的に不正確でなければ、そのキーワードに部分点が付く可能性が高い。

  • 骨格キーワードを最優先:訴訟類型名(取消訴訟・義務付け訴訟)、制度名(債権者代位権・詐害行為取消権)、主語(被告=○○)は落とすと大減点。
  • 分からなくても埋める:論点が半分しか分からなくても、確実な部分(主語・制度名)だけでも書けば加点の可能性。
  • 2つ聞かれたら2つ答える:「誰を被告に・どの処分の取消訴訟か」のように複数問われたら、両方に触れる(片方だけは半分の点)。

③ 失点NG集(これで落とす)

⚠ やりがちな失点パターン
  • 論点ズレ:問われていない話を書く=大幅減点〜0点。「問いに正面から答える」が最重要。
  • 主語の欠落:「請求できる」だけで誰が誰にが無い。主語は必ず書く。
  • 字数オーバー:45字を超えると減点対象になりやすい。逆に20字台は要素不足のサイン。
  • 用語の誤字:「訴訟」↔「訴状」、「意思」↔「意志」、「催告」↔「催促」。法律用語は一字も崩さない。
  • 曖昧・冗長:「〜だと思う」「〜のようなもの」は用語で置き換える。前置きは全部削る。
  • 結論だけ/理由だけ:要件(理由)と効果(結論)の両方を入れる。
本番の時間配分
記述3問で45分〜1時間が目安(1問15〜20分)。択一を先に終え、記述はまとめて処理。手が止まったら、まず「主語+制度名」だけ書いて部分点を確保し、次へ進む。
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基礎編 — 記述で書けるべきキーワード

記述は「暗記した定義・要件・効果」を組み立てるだけ。まずこのチェックリストを口に出して言える状態に。

行政法 — 定義・要件の必修フレーズ

処分性
公権力の主体たる国等が行う行為のうち、国民の権利義務を直接形成し、又はその範囲を確定することが法律上認められるもの。
原告適格
処分の取消しを求めるにつき法律上の利益を有する者(=処分により自己の権利利益を侵害され、又は必然的に侵害されるおそれのある者)。
狭義の訴えの利益
処分を取り消すことで、原告の権利利益が現実に回復されるという、判決を求める現実の必要性。処分の効果消滅で原則消滅。
執行停止
処分・処分の執行・手続の続行により生ずる重大な損害を避けるため緊急の必要があるときに、裁判所が処分の効力等を停止する制度。
理由の提示
不利益処分をする場合、名あて人に対し、同時に、当該処分の理由を示さなければならない(行政の恣意抑制+不服申立ての便宜)。
行政指導の中止等の求め
法律の要件に適合しない行政指導を受けた者が、行政機関に対し、その中止その他必要な措置をとることを求める制度。
代執行
代替的作為義務の不履行につき、行政庁が自ら義務者のなすべき行為をなし、又は第三者になさしめ、費用を義務者から徴収する。
不作為の違法確認の訴え
申請に対し相当の期間内に何らかの処分がされないとき、その不作為が違法であることの確認を求める訴え。
義務付けの訴え(申請型)
法令に基づく申請をした者が、行政庁が一定の処分をすべき旨を命ずることを求める訴え。不作為型・拒否処分型がある。
審査請求(教示)
行政庁の処分に不服がある者が、処分庁の最上級行政庁等に対し不服を申し立てる制度。不服申立てできる旨等を教示する義務がある。

民法 — 要件・効果の必修フレーズ

無権代理と相手方
相手方は、本人に催告権・(善意なら)取消権、(善意無過失なら)無権代理人に履行または損害賠償の請求(117条)ができる。
表見代理
代理権授与表示・権限外行為・代理権消滅後の3類型。相手方が正当な理由(善意無過失)を有すれば、本人が責任を負う。
債権者代位権
債権者が自己の債権を保全するため必要があるとき、債務者に属する権利を債務者に代わって行使できる(原則、履行期到来後)。
詐害行為取消権
債権者を害することを知ってした行為(詐害行為)を、債権者が裁判所に請求して取り消す。受益者の悪意が要件。
同時履行の抗弁権
双務契約の当事者は、相手方が債務の履行を提供するまで、自己の債務の履行を拒むことができる。
解除(催告解除)
当事者の一方が債務を履行しない場合、相手方が相当の期間を定めて催告し、その期間内に履行がなければ契約を解除できる。
敷金
賃料債務等を担保する金銭。賃貸借終了かつ明渡し後に、未払債務を控除した残額を返還する(明渡しが先履行)。
無断転貸
賃借人が賃貸人の承諾なく転貸し第三者に使用収益させたとき、背信的行為と認めるに足りない特段の事情がなければ、賃貸人は解除できる。
契約不適合責任
引き渡された目的物が種類・品質・数量に関して契約に適合しないとき、買主は追完請求・代金減額請求・損害賠償・解除ができる。
使用者責任
ある事業のために他人を使用する者は、被用者が事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負う(715条)。
遺留分侵害額請求
遺留分権利者(兄弟姉妹以外の相続人)は、贈与・遺贈を受けた者に対し、遺留分侵害額に相当する金銭の支払を請求できる。
使い方
各フレーズの太字が部分点キーワード。定義を丸暗記するのではなく「要件(〜のとき)」と「効果(〜できる)」を分けて言えるように。これがそのまま記述の答えになります。
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オリジナル40字記述 33問

入力欄に自分の言葉で解答 → 字数を確認 → 「模範解答を見る」で採点ポイントを開示 → 0〜20点で自己採点(自動保存)。

記述で合格を勝ち取る3原則

  • 白紙は0点、埋めれば部分点。主語+制度名だけでも必ず書く。
  • 問いに正面から答える。論点ズレは大減点、字数は35〜45字に収める。
  • 模範解答は丸暗記しない。要件と効果のキーワードを引き出す訓練を繰り返す。